2010年11月29日月曜日

来春、福岡でアート系ドキュメンタリー映画3本、いずれも女性監督

1月下旬から2月にかけて福岡で上映されるアートに関係があるドキュメンタリー映画3本。
こんなに立て続けに上映されるのも珍しい。
3本とも先に内容を見ることができました。
気がつけば全員女性監督!!




「ハーブ&ドロシー」(←前記事も参照)
NY在住の現代アートコレクター夫婦に密着したドキュメンタリー
監督は米国在住の日本人女性
佐々木芽生
*インタビュー記事(アイシーニューヨーク 2009年5月)
http://www.iseeny.com/success/success_30.html
★映画公式サイト
http://www.herbanddorothy.com/jp/
(上映館情報)
http://www.herbanddorothy.com/jp/theater/index.html






「ANPO」
60年安保をテーマに美術作家たちの言葉と作品を取材
監督は日本で生まれ育った米国人女性
リンダ・ホーグランド
*監督へのインタビュー(産経2010.9.17)
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100917/tnr1009171046010-n1.htm
★映画公式サイト(日本語ページ)
http://anpomovie.com/jp/





「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」
市民運動により何度も改装工事が延期されている美術館の裏側
監督はホロコーストの記録などを撮影している
ウケ・ホーヘンダイク
→彼女の経歴に関する日本語の紹介ページがほとんどありません
*業績へのコメントが比較的長い本映画の紹介記事(渋谷文化Projectページ)
http://www.shibuyabunka.com/topics.php?id=844
★映画公式サイト
http://ams-museum.com/


女性監督だから、どう、っていうわけではないつもりですけど、でもやっぱり、視点が柔軟な気がする。
見終わると予想していたのとは違う仕上がりになっているところとか。

あくまで私見として
ハーブ&ドロシー
→コレクションが素晴らしいだろう!という映画ではなくて、ふたりの人生があぶりだされる、いとおしい映画に。

ANPO
→時代の暗さをやるせなさを描く重い映画ではなくて、社会情勢と作品をクロスオーバーさせながら、日本のメディアが流さない当時の事実を伝えるとともに、制作する作家たちの本音。希望に満ちた映画になっている(ポスターが暗すぎるかも)若い作家も出てくるところがさすが。

アムス
→美術館のコレクション紹介やスタッフの活動を描くかとおもいきや、市民団体とのゴタゴタや役所の混乱っぷり、美術館スタッフの夢と絶望。かなりリアル。(これ以上はネタバレになるからストップ)美術館を巡る日本でもありそうな話とオランダならではなところが面白い


アートが好き、美術館に関心がある、作ること、伝えること、そういうことに関心がある人には是非おすすめ。ドキュメンタリーならではのチカラがあります。

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福岡上映について関連イベント情報がわかったら
改めてお知らせします

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