2010年8月30日月曜日

あいちトリエンナーレ:バランスが良い後出しジャンケン(覚書)

8/27-28と名古屋に行く用事があり、ちょうどいいかなと行ってきました。
レポとかレビューとかいうより、日記とか覚書として書いておきます。


「あいちトリエンナーレ」
*公式サイト
http://aichitriennale.jp/

栄の地下街から地上に出たらいきなりバナー。
N.agoya / Aug. 2010

宿のレセプションには、チラシとマップ。
N.agoya / Aug. 2010

ここまでは順調だったんだけど。
宿のお向かいに展示会場があると分かったのがかえって不運でした。

長者町の、とある会場は有料で
チケット無しは見られない。
受付のスタッフが「コンビニでチケット買ってください」というので
最寄りファミマに行ったら「チケットはないです」とけんもほろろ、
中国系のお名前名札さげてて、事情がよくわかってないふうだったんだけど。
そらコンビニ店員さんにまで徹底するのは難しいですな。

とりあえずホテルで得たマップを見ると
インフォメーションが遠いようだったので
そこまで、長者町エリアの無料ぽい会場を巡ることにするが
これがまた。
地図は何通りもあるんだけど
同じ情報。
建物名は記載されてるけど、その建物のどこにあるかがわからない。
問屋でオシゴト中のミスターたちに声かけするのも憚られる。
けっきょく野外だったり。

マップを読み違えてひとすじ違ったり。
それはこちらのミスなんだけど、
展示会場の入口に「作品があるのはココです」的アピールがない、
しかしいろんな店舗にトリエンナーレポスターは貼ってあるので
どこが会場かわからない、そんな混乱。

展示会場さんに許可とれなかった、って話はあとからちょっと聞きました。
でもそれなら、インフォメーションあたりで詳しい辿り着き方法の情報チラシが欲しいかな。

インフォメーションに行ったあと、
淺井くんのテープ作品に出会ったとき
どんだけホッとしたか。

N.agoya / Aug. 2010

そのあとは何とか無事におおよそ廻りました。

N.agoya / Aug. 2010

それにしても暑かった…。
長者町は砂漠のようだった。

案内スタッフが街角に立っているのは有り難かった。
色がピンクで統一されてるのも分かりやすかった。


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あいちトリエンナーレ

ピンクに注意
熱中症に注意

アートの展示会場は主に4つ。
県の芸術文化センター(愛知県美術館)
名古屋市美術館
長者町会場
納屋橋会場

美術館にはインフォメーションあるから、
そこからスタートするのが無難。

わたしのように長者町会場からだと
トリエンナーレの印象が変わってしまうかも。

N.agoya / Aug. 2010

というのは、
美術館のは作品のクオリティ、ビッグネーム感とも
たいへん手応えあるので。
グッズも揃ってるし。

草間さんバッグ 3150円
N.agoya / Aug. 2010


コンテンポラリーアートを楽しむという雰囲気からスタートできそう。

長者町は暑さと不案内、
そして辿り着いた作品が「こ、これ…??」ってのも
少なくないのでメゲます。

納屋橋は、映像系多し。
元はボーリング場だったとか。
そのあと、アート系のスペースとして使われた経緯もあるとスタッフさんが言ってました。
調整中で見れない作品ありました。
まあこういうイベントではお約束ですね

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二日とも、夕方からはナゴヤドーム方面に用事があったので
金土の3時間ずつ程度に分けて廻りました。

だいたいこれで廻れます。
1日で廻ると移動距離が多くなりすぎる(特に長者町)のと
映像が多いから疲れると思われます。
パフォーミングアーツ系も見るなら、なお余裕を。
金曜夜は展示延長があってるのをうまく活用するとか。


主な会場をつなぐベロタクシーは良かったです。
運転手さんたちも親切で。
入場券を持ってたら無料で乗れます。

N.agoya / Aug. 2010
N.agoya / Aug. 2010

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で、あいちトリエンナーレ2010を
ひとことで印象づけると、後出しジャンケン、だなーと。

ここ10数年くらいの各地でおこなわれたアートイベントの
「いいとこどり」したような印象です。

テーマは「都市の祝祭 Arts and Cities」
極めてシンプル。
みょうに思想がないぶん、とっつきにくさがない。
それはチラシその他の、統一デザインにもあって、
ピンクの矢印模様と草間ドットで ばっちり目立つ。
事前告知でキブンを盛り上げる方法も上々だったと思います。

チケットは1800円。
これで美術館二つと有料会場をほぼ網羅できます。
先に書いたように
美術館ではビッグネーム作家による大作新作をいっぱい見られて
「お得感」満喫。

じゃあ地元とか若手は?
というあたりが長者町あたりに凝縮されている。

日本の富国強兵を支えた繊維産業、
その繊維の街が長者町。
ここに淺井裕介やナウィンラワンチャイクンの作品もあり。
わたし的にはココのエリアがイチバン面白かったです。
カフェやスタジオぽいスペースもあります。
選考された若手作家の展示も期間を入れ替えて実施。

設備が必要な映像ものは納屋橋あたりに固めて。

街とアートの集大成プロジェクトですね。

各地でおこなわれたイベントで反省点にあげられるところが
よくフォローされてました。
予算それなりに注ぎ込んだんだろうなあ。と感じ入ります。

満足感あります。
行けるひとは行ったら楽しいと思います。
東京や関西からなら遠くないでしょうし。

ただ九州のひとに、おすすめするか、ちょっと微妙。
距離があるし、たいへん行きづらい。
名古屋で他に楽しめることがあるとか、東京出張の帰りに寄り道とか。
そういうのがあればいいんだろうけど。

というのは、つまり、
この作家がこんなことをーーーーー!とか
街とアートってこんな手があったのかーーーーー!てな
新しい発見とか視点とか
実は、そういうのは あんまりない。
だから 後出しジャンケン、と書きました。
ぶっちゃけ、ずるいなあと感じるひと少なくないでしょう。

そして同時に「次どうするんだろう」と思う。
3年後、またやるの?
またビッグネーム?
また名古屋の歴史?

そう思って歩いていると
目抜き通り、目の前に日動画廊さんががドーン。
そうでした、
名古屋って、マーケットがしっかりしてる土地でした。
いっそそっち???

創造都市とか振りかざさず、
3年ごとに話題のアートをお見せしますって
スタイルは ワルクないかもです。
公立美術館がメイン会場となって
大手企業と行政ががっつり支えてれば
成り立つと思います。
日本に ひとつくらいそういうイベントがあってもいいのかも。


名古屋シビ隣接の公園に佇む地球オブジェ。
これは作品じゃなかったです。
N.agoya / Aug. 2010



*スナップ flickr
http://www.flickr.com/photos/ohaz88/sets/72157624835613526/

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追記
名古屋メシ 定番も押さえました。


コメダのモーニング
N.agoya / Aug. 2010

ひつまぶし
N.agoya / Aug. 2010

山ちゃんの手羽先
N.agoya / Aug. 2010

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追記2

わたしは寄りませんでしたが
セントレア→栄への乗り継ぎ駅「金山」には
名古屋ボストン美術館があります。

*公式サイト
http://www.nagoya-boston.or.jp/

あいちトリエンナーレだけでなく
周辺のこういった美術館とか組み合わせて訪れる手はありますね…

養老天命反転地、は…
ちょっと遠いか…

*公式サイト
http://www.yoro-park.com/

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追記3

わたしは見ておりませんが
夜間の限定展示作品もあるようです。
それを押さえるひとは時間要注意です

2010年8月22日日曜日

紺屋summer school3日目

ART BASE 88では2回目の授業。

前半は街とアートプロジェクトの話を少し
後半は、JRの駅ビル関係者(ゲスト講師)による、
駅と街の話。

konya summer school

やっぱり、過去を振り返る話よりも
これからの話がよいですね。
そういった、これから、の話をするために、
過去の事例は参考になります。

温故知新、ってやつすか。

2010年8月20日金曜日

紺屋 summer school 2010 8/19初日

ことしもサマースクールが開講しました。

朝、開講の話。
konya summer school
このあと、ジョウキュウ醤油の松村社長から
大名界隈の歴史のお話し。

ランチレセプションはサンドイッチで。

そのあとART BASE 88では2限目を担当しました。
13時10分スタート。
konya summer school

前半はMCPやギャラリーアートリエ、別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」の話をDVD観ながら。

後半は、福岡在住の画家、田中千智さんに
最近の活動紹介と合わせて
福岡と東京や横浜での活動の違いなど語っていただきました。
konya summer school

21日は別内容でやります。
20日は特に予定なし。準備します。