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2014年6月15日日曜日

注目の福岡釜山の演劇交流 最新事情、キーパーソン大集合!/コトコトアートカフェ40 2014/6/16月曜19時半





★アーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/48836768

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福岡アジア美術館からのご出演が五十嵐理奈学芸員に変更になりました。
横山恭子さんのお名前を漢字に修正しました。
6/16 16時最終更新。
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コトコトアートカフェ40 @Hakata Sisters Ustream Studio 
*配信URL http://www.ustream.tv/channel/コトコトアートカフェ (アーカイブ同じ)
配信日 2014年6月16日(月)19:30〜 30分
★テーマ 福岡と釜山の演劇的交流最新事情
 
MC 猪股春香さん [アートコーディネーター]
コメンテーター 小笠原瞳さん [kmac] 


内容
<1> ゲストトーク 福岡と釜山の最新演劇交流について
ゲスト ※順不同、予定
糸山 裕子さん (アートマネジメントセンター福岡 代表)
山下 晶さん(劇団グレコローマンスタイル 主宰)
横山 恭子 さん(オフィスケイワイ 代表) ※Plan Co
中嶋 さと さん (劇団「14+」  主宰)
古賀 裕奈 さん (アートパフォーミングカンパニー M.M.S.T 制作)
近年福岡と釜山(及び韓国内都市)とのあいだで演劇の交流が活発化している。今年度は特に双方で上演というプログラムが急増している。
福岡と釜山の双方でどういう動機で活発化しているのか、実際にどういう公演がなされているのか、主催や運営のキーパーソンに話を聞く。今後の交流はどうなっていくのか。

参考情報 ※順不同
○福岡ダンスフリンジフェスティバル ※2009年2月(第2回)以降、韓国との交流プログラムあり

  http://d-codex.asia/fdff/

○第8回福岡演劇フェスティバル 日韓共同で制作された公演 Gongter_DA『Foolish』 2014年5月
  http://www.amcf.jp/fes/profile.cgi?key=Gongter_DA&label=3;key3=2014&label=1&tpl=view3
http://tenjinsite.jp/upload/hayamimi_photo/e2f2a509e8adb0ea650b66e421eba429.jpg参考画像
 
○M.M.S.T 福岡/釜山-劇団・作品交流プロジェクト HANARO project vol.1
  『四畳半の翅音』『クリスマスに30万ウォンと出会える確率』 福岡 7/11-14 釜山7/3-6
  
http://www.mmst.net/hanaroproject/
スクリーンショット 2014-06-09 13.01.24.pngスクリーンショット 2014-06-09 13.01.30.pngHPより

○Plan Co LIG文化財団、福岡市文化芸術振興財団、釜山市文化財団他 釜山6/20-22
  
http://artlier.jp/event/dance/2014/05/plan-co_1_without_a_trace.html
イベントイメージ01HPより

○劇団グレコローマンスタイル第15回充電期間明け大復活祭
  『晴レタラ、見エル。~ぼくがBUSANであれでして~』 福岡6/20-22 釜山6/27-29
  http://www.grecoromanstyle.com/


○福岡の劇団「14+」とグミ市演劇祭

第7回福岡演劇フェスティバル参加作品 韓国「グミ・アジア演劇祭2013」参加作品
第12回公演「真如極楽 こころとかたち」日韓共同制作・アジアの戯曲シリーズvol.1など  http://14plus.web.fc2.com/
2013年作品

○WATAGATA福岡釜山アートネットワークと「14+」 〜FT5(福岡トリエンナーレ)での演劇公演

  福岡 2014年9月 釜山 11月(予定)
  http://watagatainfo.wordpress.com/


<2>毎月コーナー 福岡トリエンナーレへの道 その3」 レジデンスやイベント最新情報
福岡アジア美術館 福岡トリエンナーレ 2014/9/6-11/30 http://fukuokatriennale.ajibi.jp/index.php
ゲスト 五十嵐 理奈 さん(福岡アジア美術館 学芸員)

<3> アートインフォメーション

福岡および九州のアート情報 
 寺江圭一朗展(千草ホテル/八幡) 6/21-9/28
 http://www.chigusa.co.jp/art_chigusa/
 LANDSCAPE Chapter2 / HOTEL ASIA PROJECT Gallery SOAP(小倉) 6/7-7/12
 http://g-soap.jp/index_j.html
博多阪急 ART CUBE情報 5/14-6/24 熊本 象+土屋 由起子、6/25- 瀬戸口朗子
http://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/artcube/


*スタッフ&アドバイザー 猪股 春香 [アートコーディネーター] 、桝田 さつき[アーティスト]、調 原作[テーマ楽曲]、小笠原 瞳 [kmac] 、小山 冴子 [とんつーレコード / art space tetra ]
*プロデュース〜宮本 初音 [ART BASE 88]
*コトコトアートカフェ情報(オハツ企画ブログ) http://ohazkikaku.blogspot.jp/search/label/cotocoto
*配信URL http://www.ustream.tv/channel/コトコトアートカフェ (アーカイブ同じ)
※次回〜41回目 7月14日(月)予定 ←海の日7/21のため繰り上げ

2014年4月30日水曜日

感想)ノアノオモチャバコ『胎内』 2014/4/29 15時 西鉄ホール

福岡演劇フェスティバル、個人的にはこれで5つめのお芝居。


*ノアノオモチャバコ
http://www.noa-toybox.com/
HPより〜2001年、寺戸隆之(脚本・演出)が上智大学ロシア語学科在籍中に演劇ユニットとして旗揚げ。9作品を発表後、ユニットを解散。 2006年に俳優・ダンサーを所属メンバーに加え劇団として再結成。東京を拠点に、年2〜4本の新作を上演している。

西鉄ホールの通常ならステージにする側に座席をしつらえ、中央に長いステージを置く。うすぐらい照明、黒い衣裳でうごめくダンサー、ほぼ絶叫系のせりふが続く主要キャスト3人。ライブのパーカッション演奏がオーケストラピット的にステージと客席のあいだでおこなわれる。
最終シーン、「テント芝居の最後にあるような感じで」黒い幕ががさっとおち、本来の客席である座席が舞台となる。

「胎内」という三好十郎さんの原作は1949年発表(「中央公論」1949(昭和24)年4、5月号)。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card50080.html

重いテーマだし、台詞だし、演出だし、とにかくいろいろと昔みたお芝居やダンスの亡霊が蘇ってきては、現代的な切り口で上書きされていくような、ゆめうつつの不思議な舞台でした。

こういうのは「舞台を見慣れた」客には、とてもしっくりと来るのかもしれないと思いました。
そういうの、そういえば、コンテンポラリーアートの展覧会でも、あるなーと。
「前提となっていること」を分かるかどうかで、体験がだいぶ変わるという作品。
もちろん「前提となっていること」が分からない人を拒絶はしてないんだけども、すこし置いていかれる感覚は漂う。
その もやっと感をどう受け止めるか。

アフタートークまで聞いて、脚色・演出の寺戸隆之さんの、揺るがない自信が凄いな〜、感じました。
実力あるってこういうことよね〜
自信なきゃ、だめだよね。
と、最後は、勇気をもらったステージでした。

あらためて追記。
パーカッションのライブ演奏 ほんと面白かった。
佐藤太志朗さん。
パーカッショニスト・写真家だそうです。
楽器以外のものも使ってました。


ノアノオモチャバコ
『胎内』    

舞台は戦後直後の日本。とある山奥の洞窟に入り込んだ男女がいた。
逃亡を企てている闇ブローカーと、その愛人である。
しかし、無人だと思った洞窟には復員兵の男がいた。洞窟は戦時中の防空壕で、男は昔この防空壕を掘っていたという。
そんな矢先、突然の地震で出入口がふさがれてしまう。食糧も尽き、抗うことのできない“死”が迫りくる恐怖の中、徐々に見え始める“生”の意義。
仄暗い闇の中で彼らが見たものは、我々が日常で忘れかけている“生”の輝きかもしれしれない。

2013年に神奈川で初演した本作を、東京公演を経て福岡で上演します。極限状態に追い込まれた3人が織りなす、激しい葛藤の物語を、パーカッション奏者とのコラボレーションで描きます。


原作:三好十郎
脚色・演出:寺戸隆之

出 演 : 生野和人、吉田有希、佐野功、早川紗代、菅野佐知子、山森弘毅、松倉かおり、中津育美、成瀬清春、前田勝 他

スタッフ : パーカッション:佐藤太志朗、野良人エリヲ
舞台監督:吉田慎一(Y's factory)
照明:今西理恵(LEPUS)
音響:葵能人
■日程■
4月29日 火 15時00分
4月29日 火 18時30分

開場時間:開演30分前
上演回数 : 2回
上演時間 : 未定
未就学児児童の入場 : ×


■場所■
西鉄ホール
 

■料金■
■前売り : 一般/2,300円、ペア/3,800円、学生/1,800円
■当日 : 一般/2,500円 (全席自由)
その他 :

■チケット■
ノアノオモチャバコ [団体公式サイト]
チケットぴあ(Pコード:435-587)
ローソンチケット(Lコード:84763)

■お問い合わせ■
ノアノオモチャバコ
080-3710-3363

主催ノアノオモチャバコ
主催福岡演劇フェスティバル実行委員会
提携西鉄ホール


2014年4月28日月曜日

感想)14+ × 劇団HIT!STAGE 『血の家』 2014/4/26 19時 西鉄ホール

第8回福岡演劇フェスティバル、の観劇4つめ。

新人戯曲賞最終候補作品、佐世保の劇団のかた(HIT!STAGE 森馨由)の脚本を、初めて劇団外の、福岡の劇団のかた(14+ 中嶋さと)が演出。

ということを聞いていた、舞台。

劇団「14+」とはWATAGATA2014のプロジェクトで一緒にお仕事をすることになっているけれども、私自身が観るのは、初めて。

*14+
http://14plus.web.fc2.com/

*劇団HIT!STAGE
http://www.geocities.jp/hitstage0402/hitstage.html
https://www.facebook.com/pages/%E5%8A%87%E5%9B%A3HITSTAGE/246913632047469

舞台は2つの劇団の役者さんが混じって出演している。

鬼のような父の死、その連絡によって、あつまる姉妹たち。
安置される父のまわりで起きる言い争い、後悔、希望。

そうですね〜 

なるほど、これがお芝居なんだな〜と思いました。

場面のスペクタクル性とか、ではなく、対話で動きで、感情が伝わり、連鎖して、最終場面へ繋がっていく。
たぶん「お芝居」的なキチンとした造りになってる。

佐世保弁ががっつりで、すこし分かりづらいところもあったけど、それがぐっときました。
女優さんも男優さんも、良いリズム感で観ていて引き込まれました。

父ちゃんの声が怖かった。

アフタートークでは、父ちゃんは優しい側面もあったんじゃないかと語られていたけど、そうかな、やっぱり怖かった。
そのトークで、HIT!STAGEは 女性が多い劇団(いまふうに言えばガールズ劇団)という話をされていた。
父から独立して、生きていく女性の姿のところまで観たいなと思った。
二女さんは生きていけそうだけど、長女さんは大丈夫だろうか。

そんなに「救い」のお芝居ではなかったと思う。
重いお芝居でした。
面白かったです。

地元でこんなお芝居が観られるんだなあ〜と感動した帰り道でした。



14+ × 劇団HIT!STAGE
『『血の家』』    
福岡演劇フェスティバル
ホールアクセス
スケジュール
事務局

佐世保に暮らす女性独特の視点から描かれる森馨由の作品を、初めて劇団外の演出家が演出します。
これまで劇団HIT!STAGEの演出家・田原佐知子の演出にこだわってきた森が、中嶋の演出する作品を観て「この人なら演出を任せてみたい」と大きな決断をしました。既に戯曲を読んだ中嶋は「同じ女性として共感できる部分が多い。この作品にある根幹を壊さずに、いかに舞台にのせれるか」と意気込みを語ります。佐世保と福岡の2つの劇団が、作家・演出家・役者を合わせて行う、まさしく合同公演。2つの劇団にとっても、観に来てくださるみなさんにとっても、新たな世界が開けるであろうこの公演に、どうぞご期待ください。


<あらすじ>
2013年、初夏。
佐世保市重尾街が舞台。
長女、淳子が父の訃報を聞き帰ってくるところから物語は始まる。
17年ぶりに揃う、姉妹たち。彼女たちは、どのように父の死を受け止め、どの様な再出発を目指すのか。
「家族」という集合体の、暴かれない闇と葛藤。そして失われた娘たちの尊厳と生きざまを描く。

(第19回新人戯曲賞最終候補作品)
作:森馨由(劇団HIT!STAGE)
演出:中嶋さと(14+)

出 演 : 村上差斗志、手島曜、朝長舞、徳留春菜、下村結香(以上、14+)
真島クミ、森タカコ(以上、劇団HIT!STAGE)
声の出演:美和哲三(14+)

スタッフ : 
■日程■
4月26日 土 19時00分
4月27日 日 14時
      
開場時間:開演30分前
上演回数 : 2回
上演時間 : 未定
未就学児児童の入場 : ×
■場所■
西鉄ホール
 福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージ6F

■料金■
■前売り : 2,500円、ペア/4,500円、トリプル/6,000円
■当日 : 2,800円円 (全席自由)
その他 :
学生 1,500円(前売・当日一律)

■チケット■
・14+ [団体公式サイト]
・劇団HIT!STAGE [団体公式サイト]
・ローソンチケット(Lコード:84302)
・チケットぴあ(Pコード:435-165)

■お問い合わせ■
アートマネージメントセンター福岡
092-752-8880

主催14+
主催劇団HIT!STAGE
主催アートマネージメントセンター福岡
協力パブリックチャンネル

2014年4月25日金曜日

感想)ブルーエゴナク『交互に光る動物』2014/4/24 西鉄ホール

3つめは、ブルーエゴナク。北九州の劇団です。

*ブルーエゴナク
http://buru-egonaku.com/
Untitled


わかい!2011年旗揚げ。役者もみんな20代かな?

書き下ろし脚本。
男女のすれちがい、いまふうの、コンビニや海の近くや自宅や路上で、友人だったり恋人だったり憧れだったり、過去だったり、違う未来だったり、元に戻ったり。
これもまあ「わかりやすいシュール」なんですけども、椅子と照明だけのシンプルな舞台装置(場面転換なし、暗転が2回程度)と、テンポの良さ、ときどきはさまれるミュージカルもどきの演出、で、非常に楽しめました

ゲロの歌がたまらん…
歌ってた役者さんも良かった。
狭間 紀光(ハサマ ノリミツ)さん ※修正
http://ameblo.jp/egonaku/entry-11831259986.html
※修正しました(だってブログの写真と役の顔つきがだいぶ違う)

つか 稽古場ブログとかあるったいね。いいぞ。
http://ameblo.jp/egonaku/

自分が20代なら、ここに入りたい!とか思いそうな、そんなイキオイを感じる舞台でした。福岡で1回だけ公演って少ない〜と思ってたら、北九州(枝光)で公演されるそうです、この芝居。




ラストもすごくいいんですが、これから観るひとのために、そこは伏せます。

見逃したかたは是非!

こういう舞台を観ると、希望と期待が湧いて、応援したくなります。
作・演出の穴迫信一さん、すばらしい才能をお持ちです。

きたきゅー、やるやん。
ふくおか、どうなん。

しいて駄目出しするなら、タイトルが「かもしすぎ」ってとこでしょうか。

*福岡演劇フェスティバル サイトから転載
ブルーエゴナク
『交互に光る動物』    

漠然と女の子について、女について、男について、男子について、色々考えることはありますが別にそれをわざわざ言ってまわりたいわけじゃないけど、言わずに何かを考えていて真顔でいるのも嫌だし、なので言ったり言わなかったりするために演劇をやってみようみたいな話もありますね。でも今回はそうではなくて「演劇」が最初にやりたいのがあって色々考えてみています。男女について、あとそれ以外についても。北九州から来ましたブルーエゴナクです。二度目の本公演ツアーです。よろしくお願いいたします。( 代表 穴迫信一 )


作・演出:穴迫信一

出 演 : 平嶋恵璃香、三条狼(ブルーエゴナク)、
脇内圭介(飛ぶ劇場)、高山実花(モンブラン部)、橋本隆佑(超人気族)、藤田恵佳、
木村健二(飛ぶ劇場)、守田慎之介(演劇関係いすと校舎)、
佐藤ヴェロニック、狭間紀光、穴迫信一(以上ブルーエゴナク)       

スタッフ : 
■日程■
4月24日 木 19時00分
      
開場時間:開演30分前
上演回数 : 1回
上演時間 : 未定
未就学児児童の入場 : ×
■場所■
西鉄ホール
 福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージ6F

■料金■
■前売り : 2,000円
■当日 : 2,300円 (全席自由)
その他 :
学生 前売り:1,500円/当日:1,800円
高校生以下は前売・当日共に1,000円

■チケット■
・ブルーエゴナク [団体公式サイト]
・チケットぴあ(Pコード:435-588)
・ローソンチケット(Lコード:84762)
・CoRichチケット

■お問い合わせ■
ブルーエゴナク制作部
090-2694-4696

主催ブルーエゴナク
主催福岡演劇フェスティバル実行委員会
提携西鉄ホール

感想)劇団ユニット・ラビッツ 『ラッキー☆アイランド~のこされ島奇譚~』 2014/4/20 西鉄ホール

うりんこが面白かったので、弾みがついて、いそいそと2つめ。

*劇団ユニット・ラビッツ
http://www.unitrabbits.com/

これは福島の劇団で、この「ラッキー☆アイランド」というお芝居は、震災以後のいろんなことが詰め込まれていました。
Unit rabbits at the nishitetsu hall
Unit rabbits at the nishitetsu hall

会場は開演まで撮影OKということで撮りました。こういういでたちだからSFかなと思う時点で、もうあかんかったんやと後からわかる(これが福島では日常だから)

ストーリーは、実際にあったお話(立ち入り禁止と指定された区域から日本酒の酵母と麹菌を運び出す)から膨らませて 書かれています。酒造り一家の兄弟がメインで、そこにタイムスリップやら、絵描き(ベン・シャーン)やら、ゴジラやら…

興味深く観ていましたが、冒頭の立ち入り禁止区域に入るあたりのやりとりがやはり私には少し重すぎて、歌を歌ってコミカルな転換をはかる場面が、遅かったな…ということで、のれないまま進行していった感じ。
絵描き役のかた(佐々木 雅彦さん)のたたずまいや、声、歌などは響いたんですけども。

うりんこと比べてしまうのは申し訳ないですが、主役級の役者陣の滑舌と間合いが悪かったのはけっこう致命的かなと。
アフタートークに、モデルになった酒造屋さんの娘さんがおられて、それは役者も緊張したのかなとも思いました(アフタートークは、芝居とは別の視点で面白かったです)

総じて、芝居としては、少してんこもり過ぎたのでは。
2つか3つの芝居になりそうな。
2時間ほど休憩無しでしたが、福岡の人間には分かりづらい表現もあり、ゴジラやベンシャーンや福竜丸の話も、若い世代は知らなかったんじゃないかな。それを超えて伝わる、というところまでは至ってない、これからシェイプアップされていくのかなと思いました。
ここから発展していったものを観たいです。

*福岡演劇フェスティバルサイトより転載
劇団ユニット・ラビッツ
『ラッキー☆アイランド ~のこされ島奇譚~』   

2011年3月、酒蔵の娘マリとその兄マモル、妹のエミリは、
警戒区域の中に取り残された酵母菌を取り戻すために不法入域する。
酵母菌が付着しているであろう麹箱をどうにか持ち出すことに成功
するかに見えた瞬間、彼らは見知らぬ世界に放り込まれる。
そこは、後に彼らによって名付けられる、ラッキーアイランドである。

2014年3月、テレビプロデューサーのキムラとレポーターのトモミは、
震災から復興しようと奮闘する、300年の歴史を持つ酒蔵の取材にやってきた
。震災直後から継続している取材であり、キムラは、取材先の酒蔵の娘マリ
やその兄妹とうち解けた仲だった。
そして二人もまた、取材先からラッキーアイランドに行き着いてしまう。
キムラはそこでマリたちと再会した。

しかし、マリたちは、明らかに様子が違っていた。
初対面のように対応されるキムラたちは戸惑いを隠せない。
だが戸惑っているのはマリたちもまた同じだった。
マリたち三人もまた、周囲が普段とは違う、時間も空間もねじ曲がったかのような、
奇妙な世界になっていることに気づかされていた。

そしてこの不思議な土地には、一人の見知らぬ男がいた。
ベンと名乗ったその男は、絵筆を握ってキャンバスに絵を描いていた。
彼もこの奇妙な世界に漂流してきたらしかった。

ベンは語る。自分が生きている時間は、1954年3月だと。
彼らはこの世界を見回した。四方を海に囲まれた、小さな南の島。
そうとしか見えない。だがそれは求める答えではない。
ここはどこだ。いまはいつだ。
混乱する彼らを、この不思議な世界はさらに翻弄する。
目を凝らせば対岸にうっすらと見える廃墟。時折り聞こえてくる、巨大生物の咆哮。
これは何だ。これはいったい何なのだ。

――その地はラッキーアイランド。放浪者たちの漂着地。
時空を超えた彼らの出会いは何を意味するのか。
そして、ラッキーアイランドが示す未来とは――。

福島県産の米や野菜は流通が困難になったので、お芝居を持っていきます。
脚本・演出:佐藤茂紀

出 演 : 鈴木紀子、佐々木雅彦、竹内亜由美、岩田隼、高橋功次朗、 筧恵里奈(アクションクラブ)、小野晴香(アクションクラブ)

スタッフ : 照明デザイン:伊達孝志(ステージ・デザイン・サービス)
美術:佐々木雅彦
音響:瀬谷智子、まきのたけし
舞台監督:上石眞理
制作:竹内亜由美 小沢裕美
現地制作:橋本希和
公演制作・票券:七緒りか(制作修団プレアデス)

協力:BS12ch TwellV(トゥエルビ)、復興支援メディア隊、アクションクラブ、フクシマ・スマイルプロジェクト、谷瀬未紀(ピカラック)、立石義江
■日程■
4月20日 日 14時00分

開場時間:開演30分前
上演回数 : 1回
上演時間 : 120分
未就学児児童の入場 : ×
■場所■
西鉄ホール
810-0001 福岡市中央区天神2丁目11-3 ソラリアステージ6F

■料金■
■前売り : 一般/2,000円、ユース(25歳以下)/1,500円
■当日 : 一般/2,200円、ユース(25歳以下)1,700円 (全席自由)
その他 :
※ユースチケットの方は当日、年齢がわかる身分証明書をお持ち下さい。

■チケット■
・劇団ユニット・ラビッツ  [団体公式サイト]
・チケットぴあ0570-02-9999(Pコード435-674)
・ローソンチケット0570-084-008(Lコード84888)
・CoRichチケット[団体公式サイト]

■お問い合わせ■
劇団ユニット・ラビッツ
090-3648-0481
[E-mail]

主催劇団ユニット・ラビッツ
主催福岡演劇フェスティバル実行委員会
提携西鉄ホール

感想)劇団うりんこ『妥協点P』2014/4/18 イムズホール(福岡)

福岡演劇フェスティバル、テープカットのあとの、いわゆるオープニングの芝居でした。
 こちらを観たので時間がかぶってる西鉄ホールの芝居(篠田千明『アントン、猫、クリ』)は観られず。
写真は、作・演出の柴幸男さん。

シンプルな舞台美術。
スカイブルーの床と壁に、校章的な白いマークが大きく描かれ、両脇から役者が出たり入ったり。場面転換はなく、説明もなく時間経過も台詞で進む。

文化祭で上演される舞台の脚本をめぐる教師のやりとりです。脚本を書いた女子高校生が1人出てくるだけで後はぜんぶ教師。
教師と学生の恋愛を描くのはまかりならん、から、だったらその結果として結婚されたあの先生は?書き直すたびに、現実と脚本が入り交じる、「わかりやすいシュールさ」
芝居はだんだんスピード感を増し、教師達の混乱がエスカレートし、悲劇的結末…になるかと思ったらそれもまたはぐらかして、落ち着く。

検閲の問題、文化祭の問題、男女の問題、教師間の問題…いろいろ含まれてて、笑えて、面白かったです。
脚本もよく出来てますが、この間合いや立ち振る舞いをこなす役者陣もスゴイ。

劇団うりんこは名古屋の劇団です。
http://www.urinko.jp/
創立 1973年。さまざまな学校で公演をおこなっているだけでなく、活動は幅広い。役者は定年があるとアフタートークで話していました。つまり「プロ」なんですよね。
今回のような舞台は、劇団の外部から脚本や演出をおこなうひとをよんできて実現するようです。面白い劇団です、うりんこ。




*福岡演劇フェスティバル記事から転載
劇団うりんこ
『妥協点P』

「あゆみ」「わが星」でおなじみの柴幸男(ままごと)を作・演出に迎え、新たな境地に挑む痛快☆密室群像劇!!!

<あらすじ>

高校の図書準備室で巻き起こる密室群像劇!

There is Room For Compromise.
そこは、高校の図書準備室。
ホコリをかぶった本たちがうず高く積み上がる。
めったに人がやって来ないこの部屋は、
大っぴらにはできない
"生徒指導"を行うにはうってつけの場所。
発端は、ある生徒が書いた学級劇の台本。
そこに描かれていたのは恋人たちの物語。

もしそれが異国の王子と姫ならば
問題はなかった。
問いかける教師。答えない生徒。
この一冊の台本から、
他者と自分の、
現実と理想の、
今日と未来の、
自分自身との、妥協点を探す旅がはじまる。


作・演出=柴幸男(ままごと)
舞台美術=杉原邦生(KUNIO)

出 演 : 朝比奈緑、藤本伸江、牧野和彦、宮田智康、山中真理子

スタッフ : 照明=御原祥子
衣裳=さくま晶子
舞台監督=牧野和彦
制作=平松隆之、安形葉子、橋本理沙
宣伝美術=加藤賢策、内田あみか(LABORATORIES)

■日程■
4月18日 金 19時30分
4月19日 土 14時00分
4月19日 土 18時00分
      
      
      
開場時間:開演30分前
上演回数 : 3回
上演時間 : 70分
未就学児児童の入場 : ×
■場所■
イムズホール
092-733-2001福岡県福岡市中央区天神1-7-11-11F

■料金■
■前売り : 一般/2800円、一般ペア(前売のみ)/5,000円、学生前売/2,300円、学生ペア(前売のみ)/4,000円
■当日 : 一般/3300円、学生当日/2,800円 (全席自由)
その他 :


■チケット■
・劇団うりんこ TEL:052-772-1882
・ローソンチケット(Lコード:84503)
・チケットぴあ(Pコード:435-473)

■お問い合わせ■
劇団うりんこ
TEL:052-772-1882

主催劇団うりんこ
協力イムズ

 
 

第8回福岡演劇フェスティバル 2014/4/18-5/23 観てます。

4/18, 4/20, 4/24 まずは、3つ観ました。
共通チケットを買ったのです。

*第8回 福岡演劇フェスティバル
(アートマネジメントセンター福岡のサイト)
http://www.amcf.jp/#enfes

Fukuoka Engeki Festival 2014

共通チケットは全9公演を各1回みられて1万円以下!




各公演ごとに予約は入れます。満席だと入れないこともあるって。

アートx演劇 いま何かと注目のポイントです。
ワタガタもようやく実現できそうです。
おもえばそういうことを「ゆめ」を思って はや30数年。
ことしの秋が楽しみでなりません。

そんなわけで地元の演劇フェスに、なるだけ参加するのです。
いままでもたまーに、おすすめされたのは観ていましたが
集中して意識的に足を運ぶのは新鮮な体験です。

すこしジャンルが違う(もうこういうのは死語にしたいけど)から
わからないツボがある、でも、通ってたら少し見えてくるのかな〜と。

芸術のジャンルの違いって、食べ物のジャンルの違いと同じようだと思っています。
日本料理のしきたり、フレンチのしきたり、南の名も無い島での食事のしきたり。
ぜんぶ違って当たり前だし、そして、そこに通底する必然的な思想や体験 があるのも当たり前。
身体に必要なモノを、効率的に、美味しく、食べるためのわざ。
のように、芸術体験をする。視る、聴く、響く。
それを楽しみに生きていきます。

福岡でいろいろ観られて嬉しいです。
これはフェスとしてまとめる視点が非常に大切。
AMCFの糸山さん始めみなさんのご尽力いかほどか。
ありがたーく鑑賞させていただきます。

初日のテープカットの様子。
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次の記事からお芝居の感想を書きます。