2014年4月25日金曜日

感想)劇団ユニット・ラビッツ 『ラッキー☆アイランド~のこされ島奇譚~』 2014/4/20 西鉄ホール

うりんこが面白かったので、弾みがついて、いそいそと2つめ。

*劇団ユニット・ラビッツ
http://www.unitrabbits.com/

これは福島の劇団で、この「ラッキー☆アイランド」というお芝居は、震災以後のいろんなことが詰め込まれていました。
Unit rabbits at the nishitetsu hall
Unit rabbits at the nishitetsu hall

会場は開演まで撮影OKということで撮りました。こういういでたちだからSFかなと思う時点で、もうあかんかったんやと後からわかる(これが福島では日常だから)

ストーリーは、実際にあったお話(立ち入り禁止と指定された区域から日本酒の酵母と麹菌を運び出す)から膨らませて 書かれています。酒造り一家の兄弟がメインで、そこにタイムスリップやら、絵描き(ベン・シャーン)やら、ゴジラやら…

興味深く観ていましたが、冒頭の立ち入り禁止区域に入るあたりのやりとりがやはり私には少し重すぎて、歌を歌ってコミカルな転換をはかる場面が、遅かったな…ということで、のれないまま進行していった感じ。
絵描き役のかた(佐々木 雅彦さん)のたたずまいや、声、歌などは響いたんですけども。

うりんこと比べてしまうのは申し訳ないですが、主役級の役者陣の滑舌と間合いが悪かったのはけっこう致命的かなと。
アフタートークに、モデルになった酒造屋さんの娘さんがおられて、それは役者も緊張したのかなとも思いました(アフタートークは、芝居とは別の視点で面白かったです)

総じて、芝居としては、少してんこもり過ぎたのでは。
2つか3つの芝居になりそうな。
2時間ほど休憩無しでしたが、福岡の人間には分かりづらい表現もあり、ゴジラやベンシャーンや福竜丸の話も、若い世代は知らなかったんじゃないかな。それを超えて伝わる、というところまでは至ってない、これからシェイプアップされていくのかなと思いました。
ここから発展していったものを観たいです。

*福岡演劇フェスティバルサイトより転載
劇団ユニット・ラビッツ
『ラッキー☆アイランド ~のこされ島奇譚~』   

2011年3月、酒蔵の娘マリとその兄マモル、妹のエミリは、
警戒区域の中に取り残された酵母菌を取り戻すために不法入域する。
酵母菌が付着しているであろう麹箱をどうにか持ち出すことに成功
するかに見えた瞬間、彼らは見知らぬ世界に放り込まれる。
そこは、後に彼らによって名付けられる、ラッキーアイランドである。

2014年3月、テレビプロデューサーのキムラとレポーターのトモミは、
震災から復興しようと奮闘する、300年の歴史を持つ酒蔵の取材にやってきた
。震災直後から継続している取材であり、キムラは、取材先の酒蔵の娘マリ
やその兄妹とうち解けた仲だった。
そして二人もまた、取材先からラッキーアイランドに行き着いてしまう。
キムラはそこでマリたちと再会した。

しかし、マリたちは、明らかに様子が違っていた。
初対面のように対応されるキムラたちは戸惑いを隠せない。
だが戸惑っているのはマリたちもまた同じだった。
マリたち三人もまた、周囲が普段とは違う、時間も空間もねじ曲がったかのような、
奇妙な世界になっていることに気づかされていた。

そしてこの不思議な土地には、一人の見知らぬ男がいた。
ベンと名乗ったその男は、絵筆を握ってキャンバスに絵を描いていた。
彼もこの奇妙な世界に漂流してきたらしかった。

ベンは語る。自分が生きている時間は、1954年3月だと。
彼らはこの世界を見回した。四方を海に囲まれた、小さな南の島。
そうとしか見えない。だがそれは求める答えではない。
ここはどこだ。いまはいつだ。
混乱する彼らを、この不思議な世界はさらに翻弄する。
目を凝らせば対岸にうっすらと見える廃墟。時折り聞こえてくる、巨大生物の咆哮。
これは何だ。これはいったい何なのだ。

――その地はラッキーアイランド。放浪者たちの漂着地。
時空を超えた彼らの出会いは何を意味するのか。
そして、ラッキーアイランドが示す未来とは――。

福島県産の米や野菜は流通が困難になったので、お芝居を持っていきます。
脚本・演出:佐藤茂紀

出 演 : 鈴木紀子、佐々木雅彦、竹内亜由美、岩田隼、高橋功次朗、 筧恵里奈(アクションクラブ)、小野晴香(アクションクラブ)

スタッフ : 照明デザイン:伊達孝志(ステージ・デザイン・サービス)
美術:佐々木雅彦
音響:瀬谷智子、まきのたけし
舞台監督:上石眞理
制作:竹内亜由美 小沢裕美
現地制作:橋本希和
公演制作・票券:七緒りか(制作修団プレアデス)

協力:BS12ch TwellV(トゥエルビ)、復興支援メディア隊、アクションクラブ、フクシマ・スマイルプロジェクト、谷瀬未紀(ピカラック)、立石義江
■日程■
4月20日 日 14時00分

開場時間:開演30分前
上演回数 : 1回
上演時間 : 120分
未就学児児童の入場 : ×
■場所■
西鉄ホール
810-0001 福岡市中央区天神2丁目11-3 ソラリアステージ6F

■料金■
■前売り : 一般/2,000円、ユース(25歳以下)/1,500円
■当日 : 一般/2,200円、ユース(25歳以下)1,700円 (全席自由)
その他 :
※ユースチケットの方は当日、年齢がわかる身分証明書をお持ち下さい。

■チケット■
・劇団ユニット・ラビッツ  [団体公式サイト]
・チケットぴあ0570-02-9999(Pコード435-674)
・ローソンチケット0570-084-008(Lコード84888)
・CoRichチケット[団体公式サイト]

■お問い合わせ■
劇団ユニット・ラビッツ
090-3648-0481
[E-mail]

主催劇団ユニット・ラビッツ
主催福岡演劇フェスティバル実行委員会
提携西鉄ホール

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