NHKニュースウェブ
2011.6.10「運転員の被ばく 限度の2倍以上」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110610/k10013452531000.html
毎日jp
2011.5.26「世界記憶遺産:山本作兵衛の作「筑豊炭坑画」国内初登録に」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110526k0000m040141000c.html
2011.5.26「世界記憶遺産:「筑豊の炭鉱文化を発信」喜ぶ地元・田川」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110526k0000e040075000c.html
いろいろ雑然と浮かぶことを書き留めておきます。
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福岡県には石炭の炭鉱がけっこうあって、昭和37年生まれの私は、ちょうど炭鉱が衰退していくようすを、こどものころ、遠目に見ていた。
筑豊や大牟田のはなしは、親戚や友達の親たちがよく話していた。
落盤事故やCO中毒、閉山の話など、新聞にあれこれ載っていたけど、大人たちは難しい言葉で話していて、よく分からなかった。
昭和40年代の小学生時代は、図鑑に載っているカネミ油症や水俣病の写真が怖くて、ベトナム戦争のナパーム弾が怖くて、原爆のケロイドが怖かった。
雨に当たったら放射能ではげると言われた。
復帰前の沖縄や、国交が正常化する前の中国は、ちょっとダサイと思われていた。
田中角栄が首相になったとき(1972年)学校で彼の自伝を読めといわれ、毛沢東の本が流行った。
米国200年祭(1976年)が大々的にコマーシャルされ、数字のロゴ入りトレーナーがおしゃれだった。
当時、どんなものや制度も「戦前のはダメ」で「戦後のがよい」「アメリカがよい」と言われていた気がする。
学校では日教組がわあわあ言っていたはずだったが。
そして、このころ炭鉱はどんどん閉まっていき、福岡県全体の雰囲気も変わっていったようだったが、福岡市は新幹線が開通し(1975年)、支店都市・商業都市として、だんだんと立派になっていった。
私が思春期のあいだに(1970年代から80年代)天神には次々とビルが増え、かつてはなかった名産が昔からあったかのように土産物店に並ぶようになっていった。
そんな時代。
いまある原子力発電所は、ほとんどがそういった1970年代に建てられたということを知って、あのころ、そんなことが、とかなり意外に感じている。
当時は石炭から石油と言われていた気がしていたから。
オイルショックで紙不足になって(1973年)、ノートを節約するため、新聞折り込みのウラを使ったりしたことを思い出す。母はトイレットペーパーを買いだめしていたなあ。
新聞折り込みもやがてなくなるほど紙不足になって、新聞紙に太いペンで書いたこともあった。深夜のテレビはOAされなくなった時期があった。
石油がないと困る困ると思っていた。
その裏側で原子力発電所が生まれていたとは。
明治生まれの父方祖父は鉄道会社に勤めていたが、ダム建設の仕事もしたことがあるようだった。測量だったのかな?
それもまたエネルギーに関わる仕事。
彼らの世代はそれが子孫に役立つと思っていた。
昭和の時代、石炭というエネルギーに関わる仕事をしていた、炭鉱労働者がどんな環境下で仕事をしていたか。
いま、原発の仕事をしているひとたちは、どんな環境下で仕事をしているのか。
彼らと炭鉱労働者がカブって見えてしかたないときがある。
そして山本さんの絵を想う。
かつて炭鉱があり、まだ掘れるのに閉山になり、国の産業政策に振り回されたと、街を去ったひとたちや、生活保護に頼って生活するひとたち。
そういう生活保護生活者も、もう3代、4代になろうとしている。
エネルギー産業が去ったあと、国に責任を取ってもらった街に、ふたたび仕事の灯りがともるのが難しいことを感じている。
東日本震災以後、福島での原発問題がニュースになるたびに、これは想定外だったり、初めて体験することなんかではなくて、なんども同じことが起こっていたのに、めくらましをかけられていたのかと思う。
原爆をふたつ受けた日本、ほんとうなら放射能についても世界一詳しくなければならないのに、難しい用語に振り回され右往左往している事実。
東京という首都が放射能にどう曝されているのか、本当はどういう状況にあるのか、これからどうなっていくのか。
戦争反対を唱えていた、と戦後に言い出した人たち。
そんなこと言える現場じゃなかったと弁解する人たち。
政権打倒、万博反対、ベトナム反戦を唱えていた大学生のお兄さんお姉さんたち。
いまの原発問題を見ているとそれも二重写しに見えてくる。
自分で、自分で考えないと。
でもその情報は誰がどうもたらすのか。
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なんだか、とりとめなく あれこれ湧き上がってくるわけです。
すみません、書き留めるだけ書き留めておきます。
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